〚化学でレジンが分かる〛天然石のレジンアクセサリー教室 田村友莉子です。
現在、11種類のレジン液の性質を比較する本格的な実験を進めています。 「粘度」「価格」「反り」「硬化速度」と続いて、第五弾のテーマはレジンの命とも言える「透明度」に注目しました!
※実験の背景や11種類のラインナップについては、こちらの記事をご覧ください。

レジンが「無色透明」である理由
レジンは当たり前のように無色透明ですが、それはメーカーがそうなるように配合を設計しているからです。
透明度の高い樹脂を選ぶことはもちろんですが、実は配合する材料同士の「相性」が悪いと、曇りが発生してしまいます。
樹脂以外の添加剤(反応促進剤など)も、透明度を損なわない無色のものが厳選されているのです。
「表面の曇り」と「材料の透明度」は別物
レジンが曇って見える原因には2種類あります。
- 表面がザラザラな場合: マット加工のように光を乱反射して曇って見える。
- 材料自体の透明度が低い場合: 表面がつるつるでも、中身が濁って見える。
今回の実験では、表面がつるつるの状態で「材料そのものの透明度」を比較しました。
今回比較しているレジン液(全11種類)
実験で使用しているのは、こちらの11種類です。
- PADICO: 星の雫 / 太陽の雫 / 空の雫
- 清原: Resin Lab(レジンラボ)
- エルベール: パーフェクトレジン
- Green Ocean: まさるの涙 / まさるの涙 プレミアム
- MYmama: toujours SE / MANTEN
- Croccha: 作家のためのレジン
- レジン道: コードレジンα
実験方法:肉眼でどこまで差がわかる?
以下の手順で、全11種類の硬化サンプルを作成し、見た目を比較しました。
- モールドにレジンを入れ、ライトを照射
- モールドごと裏返して照射
- モールドから外し、パーツ単体で再度照射
※ライトの照射時間は毎回、各レジン推奨硬化時間の最短時間を採用
比較結果!
硬化から1日経過したサンプルを並べて比較したところ… 「全種類、肉眼では差がわからないほど透明」という結果になりました。
この実験をしたインスタライブ中に、サンプルの下に細かい文字を敷いて透け具合を確認しましたが、どれも濁りなく、非常に高い透明度を誇っていました。

「空の雫」で見られた興味深い現象
比較の中で一つ気づいたのが、「空の雫」は硬化直後だけわずかに黄色っぽく見えたことです。しかし、1日経つとすっかり無色透明に落ち着いていました。
今回は厚みのある型を使ったので気づけた小さな変化ですが、最終的にはどれも美しい無色透明になるので安心してくださいね!
まとめ:今のレジンはどれも優秀!
今回の11種類に関しては、「透明度が低くて使えない」というものは一つもありませんでした。
レジン=無色透明が当たり前と思われがちですが、まれに安価なものや古い設計のレジンでは、肉眼で見てわかるほど曇りが出るものも存在します。
作品に天然石を封じ込めたり、奥行きを出したい作家さんにとって、この「透明度の安定性」は心強いデータになったのではないでしょうか?
今回の比較が、皆さんのレジン液選びの参考になったら嬉しいです。 次回はいよいよ、多くの人が最も恐れる「黄変(時間が経った時の変色)」の検証結果に進みます!
最後までお読みいただきありがとうございました。
