〚化学でレジンが分かる〛天然石のレジンアクセサリー教室 田村友莉子です。
現在、11種類のレジン液の性質を比較する本格的な実験を進めています。
今回お届けするのは、誰もが最も気にする「黄変(おうへん)」のテスト結果です!
※実験の背景や11種類のラインナップについては、こちらの記事をご覧ください。

レジンの「黄変」とは?
せっかく作った透明で綺麗なレジン作品が、いつの間にか黄色くなってしまったことはありませんか?
この現象は「黄変」と呼ばれ、紫外線などによる樹脂の劣化が原因で起こります。一度黄変してしまったレジンは樹脂の構造自体が変化しているため、残念ながら元に戻すことはできません。
黄変のしやすさは、レジン液に含まれる樹脂の構造や添加剤の種類で決まります。
つまり、「最初から黄変しにくいレジン液を選ぶこと」が、作品を永く楽しむための最大のポイントになります。
今回比較しているレジン液(全11種類)
実験で使用しているのは、こちらの11種類です。
- PADICO: 星の雫 / 太陽の雫 / 空の雫
- 清原: Resin Lab(レジンラボ)
- エルベール: パーフェクトレジン
- Green Ocean: まさるの涙 / まさるの涙 プレミアム
- MYmama: toujours SE / MANTEN
- Croccha: 作家のためのレジン
- レジン道: コードレジンα
過酷な「加速試験」の方法
今回のテストは、通常の使用環境よりもはるかに厳しい条件で行う「加速試験」です。
サンプル作成方法
①モールドにレジンを入れて、ライト照射※
②モールドごと裏返して、ライト照射※
③モールドから外して、レジンパーツ単体でライト照射※
※各レジンの推奨硬化時間の短い方の時間で
各レジン液の能力をみるため、硬化時間は統一せず、各レジン液の推奨硬化時間を基準にしています。
★レジン液は開封後時間が経つと劣化するため、全て新品を購入し、開封したばかりの物を使用しています。
各レジン液でサンプルを5個ずつ作成。
(比較用に光の当たらない「暗所保管」用のサンプルも含む)
テスト場所
屋外の直射日光が当たる場所(窓越しではなくダイレクト! )に設置。
雨の日以外は毎日外に出し、あえて過酷な環境にさらしました。

6ヶ月間の黄変テスト結果
半年間にわたる日光浴の結果、驚きの差が現れました。
写真を撮って記録しているので載せます。



1番黄変しやすかったのは…
今回の実験で最も早く変化が現れたのは、「まさるの涙」と「作家のためのレジン」でした。
なんと1週間で黄変の兆しが見え始め、2週間後には肉眼で明らかに黄色く見えるほどに。
正直、ここまで早く差が出るとは思っていなかったので驚きの結果です。
| レジン液名 | 2週間後の状態 | 6ヶ月後の状態 |
| まさるの涙 | 明らかに黄変 | さらに黄色が濃くなる |
| 作家のためのレジン | 明らかに黄変 | さらに黄色が濃くなる |
| その他9種類 | 変化なし | 変化なし |
反対に、それ以外の9種類は、6ヶ月経った今でも高い透明度を維持しています。
暗所保管サンプル(初期状態の確認)

たまに、暗所保管と日光当て中サンプルを並べて比較して見ています。

まさるの涙と作家のためのレジンは黄色が更に強くなってきたので、もう少ししたらまた1個、暗所保管に移動しようかなと思います。
まとめ:用途に合わせたレジン選びを
今回のテストで、一部のレジン液は紫外線に対して非常に敏感であることが分かりました。
「販売用の作品」や「永く残したい大切な贈り物」には、やはり黄変耐性の高いレジンを選ぶことが不可欠です。
一方で、練習用や試作用など、用途によってはコスパ重視のレジンを使い分けるのも一つの方法かもしれません。
今後のテストについて
まだ黄変が始まっていないレジン液が多いため、このまま日光浴テストを継続します!
果たして、最強の透明度を維持し続けるのはどのレジン液なのか?
引き続き、楽しみにしていてくださいね!
最後までお読みいただきありがとうございました。
