〚化学でレジンが分かる〛天然石のレジンアクセサリー教室 田村友莉子です。
全11種類のレジン液比較実験、ついに完結編です! これまで「におい」「粘度」「価格」「反り」「硬化速度」「透明度」「黄変」と、様々な角度から検証してきました。
「データは分かったけど、結局私はどれを買えばいいの? 」 そんな疑問に答えるべく、今回は作りたいものや重視したいポイントから選べる「選び方ガイド」を公開します!
※これまでの実験記事一覧は、記事の最後にあるリンクからご覧いただけます。
視覚で選ぶ! レジンMAP(相関図)
まずは、レジン液の立ち位置をパッと確認できる6つのマップを作成しましたのでご覧ください。






化学的な組成によって、これらの性能は密接に関係しています。
例えば、硬化が速いレジンは「反り」が出やすい傾向にあるなど、マップで見るとその特徴がはっきりと分かりますね。
あなたはどのタイプ? 目的別おすすめレジン液
制作するものに合わせて、最適なレジン液をピックアップしました。
1. こんな時は〚速硬化〛タイプ
濃いめの着色をする・不透明な封入物を沢山入れる
着色剤や封入物がぎゅうぎゅうで、レジンの中心まで光が届きにくい場合に、硬化が遅いレジンを使うと未硬化になりやすい。硬化が速いレジンの方が化学反応がスムーズに完了するので、硬化不良が起こりにくい。(それでも長めにライト照射必須)
紫外線で退色しやすい封入物を入れる(お花など)
硬化が遅いレジンを使うと、ライトの光を長時間当てる必要があり、封入物の退色を早めてしまうかも。ただし大きい作品を速硬化のレジンで作ると硬化熱が高くなってしまうので、薄くを重ねて熱を抑えるのも大事。
レジン初心者さん
硬化不良によってツヤツヤにできなかったり、べたべたしたり、作ってからすぐに曇ってしまうと、レジンの楽しさ半減。レジンアレルギーの原因にも。パキっと固めて「レジン硬化後の正解」を知っておいて欲しい。
おすすめ:高粘度:太陽の雫UV-LED・星の雫、中粘度:Resin Lab

2. こんな時は〚低反り〛タイプ
大きめ・細長い作品、平面的なモールドを使う
レジンが液体→固体になるときの硬化収縮が原因で、モールドを使った時に反ってしまうことがある。この場合は反りにくいレジンを使うことで成形がうまくいく。面積が広いほど、硬化熱で温まった後の冷却時に場所による応力差が大きく、歪みが出てしまう。プラ板など薄くて広い面積に盛る場合も同様。
封入物の体積が小さい、あまり封入しない
透明なままや少し着色する程度の場合、レジンパーツのほとんどをレジンが占めることになる。レジンが占める体積が多ければ多いほど、収縮の影響がダイレクトに出るため反りやすい。
★逆転の発想:小さめ作品や封入物の体積が大きい場合は、反りやすいレジンを使っても反りが気になりにくい。
★反りは、硬化方法によっても抑えることができる。(今後この実験もするのでお楽しみに!!)
おすすめ:空の雫、太陽の雫 UV-LED、コードレジンα、パーフェクトレジン

3. こんな時は〚低粘度〛タイプ
細部までしっかり充填
細かい溝や複雑な形のモールドでも、隅々までスルスル行き渡る。ドライフラワーなど「繊細な封入物」を使うときも、流し込む時の圧力でお花の花びらが折れたり形が崩れたりせず、お花の隙間まで優しく入り込んでくれるので、形を綺麗に保てる。
気泡をゼロにしたい、あとで気泡を抜くのが面倒
サラサラなレジンは、気泡が入ってしまってもすぐに自然に抜けやすく、気泡を取り除く手間が省ける。
刷毛でコーティングしたい
サラッとしている方が筆跡が残りにくく均一に塗りやすい。
おすすめ:空の雫、MANTEN

どちらも硬化は速くないので、じっくり固めましょう!
4. こんな時は〚高粘度〛タイプ
表面をぷっくり仕上げたい
粘度が高いと表面張力が強く働くため、ギリギリまで攻めても溢れにくい。空枠、ミール皿を使った作品やプラ板にも。
封入物を「垂直」や「斜め」に固定したい
低粘度だと封入物が底に沈んだり横に流れたりするが、高粘度はドロッとしているので、置いた場所にパーツを留めておく力が強い。モールド内で色分けしたいときにも。
ニュアンスアートや波模様を作りたい
液が混ざり合うスピードがゆっくりなので、模様がぼやけすぎず、描いたラインを維持しやすい。
おすすめ:太陽の雫 UV-LED、星の雫、パーフェクトレジン

5. こんな時は〚バランス〛タイプ
レジン液を一本に絞りたい「ミニマル派」
色々な物を作るけど、作品によって液を使い分けるのは大変。一本でオールマイティにこなしたい。まずは手軽に、かつ納得のいくクオリティで仕上げたい。そんな「コスパとタイパ」を重視する方に。
おすすめ:太陽の雫 UV-LED、パーフェクトレジン

どちらもコスパ◎使ってみて、こだわりたい点が見えてきたら特徴あるものに変えるのも一つの手です。
まとめ:レジン選びは「何を大切にするか」
色々な角度から11種類のレジン液を見てきましたが、いかがでしたか?
個人的には、それぞれ個性がありとっても面白かったです。
臭いや粘度、パキッと固まる感じなどは人によって好みがあると思いますし、反りは作るサンプルの形や大きさによって出方が変わってきます。
用途によっては今回取り上げていない性質が重要なこともありますよね。
今回の実験結果が全てではなく自分で使ってみることもとっても大切です。
どのレジンが良い悪いではなく自分の作りたいものに合うレジンを見つけるお手伝いができていたら嬉しいです。
レジン選びに迷ったときは是非この記事を思い出してください♡
この実験データが、皆さんのレジン制作をより楽しく、よりマニアックに(笑)彩るヒントになりますように!
今後も、違うレジン液でこのような比較実験をしていく予定ですので、是非お付き合いください✦
最後までお読みいただき、ありがとうございました**
各比較項目に関する詳細記事はこちらをご覧ください♡







